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今年、椿の花が咲かない理由🌸

今年、椿の花が咲かなかった理由

──「低温→急激な高温と乾燥」の2025年春を読み解く──📝 2025.04.25

「椿の蕾がついたのに咲かない」

4月になって蕾を落としたり、咲ききれない蕾がありました…

「開かずに落ちてしまった」

そんな声が、京都市内を中心に今年は例年になく多く届いています。

この春に起きた“異変”には、しっかりとした理由があります。

それは、2025年春の気象のリズム。

🌿 2025年春、植物に何が起きたのか?

✅【1】3月:実は「寒の戻り」が多発

  • 月平均気温は9.5℃と平年より+0.7℃と高め(※表面上は「暖かい」)
  • しかし、3月中旬までに氷点下近い日が12日間(最低気温0.9℃~1.6℃)
  • 3/19には最低気温0.0℃という厳しい冷え込みも

🧠 植物にとっては「春化=目覚め」の準備期間 この低温で椿などの花芽は、春の開花準備に入っていたと考えられます。

✅【2】4月:わずか1週間で「夏日」連発

  • 4/18:最高気温26.8℃
  • 4/19:29.6℃(ほぼ真夏日)
  • 4/21・22も25℃超え
  • 4月平均気温は推定17.3℃(平年比+2.9℃)

🌡植物にとっては「準備が整う前にフルスロットル」→ 花芽が咲く前に枯れる「ブラインド(開花障害)」を引き起こした可能性が非常に高いのです。

✅【3】高温+乾燥=「複合ストレス」で花が咲かない

  • 4月は、時々湿度が大きく下がる日がありました。
    (例:4月5日の午後は22~37%、4月18日は46~53%)
       
  • 気温が高くて空気が乾燥した日には、植物の花芽がうまく育たなかった可能性があると考えられます。
  • 葉の気孔が閉じ、光合成力も落ち、開花に必要なエネルギー不足に

🌺 結論:「咲かなかった椿」は、異常ではなく“正常な反応”かもしれない

植物にとって、2025年の春は

① 十分な低温で「目覚めの準備」→ ② 急激な高温と乾燥で「準備不完全のまま咲こうとして失敗」

つまり、咲かなかった椿も“今年に順応しようとした結果”とも言えるのです。

📩 にわじんからのご提案

「今年は咲かなかった……」

それでも、

来年また咲いてくれる椿はたくさんあります。
実際に、木陰や風の当たりにくい場所では、例年通りに咲いていた木もありました。

大切なのは──その椿と“場所”に合った手入れをしてあげることです。

椿は、環境や剪定のタイミングひとつで花のつき方が変わります。

また、土の状態や水の通り方も、花芽の成長に影響を与えます。

🌱だからこそ、「今どうなっているか」を見ておくことが、来年につながります。

  • 枝をどう残すか
  • どこに光や風が届いているか
  • 土が呼吸できているか

それらを一緒に見て、整えることができます。

剪定や植え替え、ちょっとした診断も、お気軽にご相談ください。

🌿 にわじんは、剪定1本から、来年の花の準備をお手伝いします。

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